外科手術用エネルギーデバイスとは?
POINT1 外科手術用エネルギーデバイスってどんなもの
外科分野ではさまざまな手術が行われています。手術中は高周波、超音波、マイクロ波などのエネルギーを発する器具を使い、そのエネルギーが生体組織に作用して熱に変わることで、組織や臓器を切開したり、切離部分からの出血を止めたりしています。外科手術用エネルギーデバイスとはこれらの手術器具の総称です。
POINT2 Acrosurg.(アクロサージ)の特徴と効果
エネルギー源にマイクロ波を用いた外科手術用デバイスであるAcrosurg.(アクロサージ)には、器具の先端がハサミ型とピンセット型の2種類があります。
マイクロ波は組織に含まれる水分子を振動させることにより生体組織を加熱し、均一な凝固を行います。Acrosurg.(アクロサージ)はマイクロ波による凝固・止血能力と、切開することに適したハサミ型の先端を持ち合わせた世界で唯一の手術器械です。これにより、従来手術器具を持ち替える必要があった凝固・止血、切開などの手技をはじめ、手術全体を通した多くの場面で器具を持ち替えることなく一貫して使用することができます。器具の持ち替えによる煩わしさが解消し、手術時間の短縮につながることが期待されています。
POINT3 Acrosurg.(アクロサージ)事業について
2017年4月より国内で販売を開始しました。現在、消化器外科分野、甲状腺分野、泌尿器分野などでの臨床使用例が増えており、さまざまな分野の手術で使用されるようになってきました。世界唯一の手術器械であり、大変注目を集めています。外科分野への参入は、今後の日機装を支える太い柱になると考えています。